書店員まっさんの読書備忘録📚✍

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大河ドラマ『真田丸』好きにお勧めな小説📕✨(前編)

2020/09/15

 

 

この日は、ちょっと遠出して東灘図書館へ行って来ました!

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交通費少しでも浮かそうと途中下車し、徒歩で図書館へ。🚶‍♂️

 

 

書店が好きな以前に本が好きなので、図書館も好きだし、歩くことも好きなので全く苦ではありません( ^ω^ )♬♬

 

 

館内は白を基調としてて、明るい感じがいいなぁ〜と思いました!

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外には芝生が広がるので、昼間の晴れてる日に日向ぼっこしながら読書もありかな〜と思います! 

 

 

近くにお住まいの方、通勤通学の方はぜひご利用してみてください👍✨

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回紹介する本はこちら!

 

 

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火坂雅志著『真田三代(上)』(文春文庫)

 

 

 

いやぁ〜やはり真田家の話は面白い!!

 

 

と、最初から最後までワクワクする、そんな小説でした。

 

 

現在放送中のNHK大河ドラマ麒麟がくる』も面白いですが、僕が一番好きな大河ドラマが、2016年放送の『真田丸』。

 

 

真田丸』では、甲斐の名門武田家が滅びる直前からストーリーが始まるので、この小説は前日譚といったところ。

 

 

なので、真田丸では描かれなかった、真田家が武田家で台頭していく、その苦難の道のりが描かれており、面白いと感じました!

 

 

あ、まずそもそも真田三代って…?

 

 

という方向けに、引用文を参考に簡単に説明させて頂きます!

 

 

内容(「BOOK」データベースより)
戦国の乱世、山間部の弱小勢力であった真田氏を大名にまで育てた三代の男たち。仇敵である武田氏に仕え、旧領を取り戻した幸隆。主君を次々と替え「表裏比興の者」と呼ばれながら徳川の軍勢を二度まで退けた昌幸。そして「真田日本一の兵」幸村―知恵と情報戦で大勢力に伍した、地方の、小さき者の誇りをかけた闘いの物語。

 

 

 

 

この、幸隆ー昌幸ー幸村の親子3世代を、真田三代と言います。

 

 

 

 

僕が思う、上巻の読みどころをいくつか挙げると、

 

 

  • 幸隆が、武田信玄の元で旧領を回復するまでの困難の数々…
  • 武田家、真田家の命運を分けた長篠の戦い
  • 甲斐の名門と呼ばれた武田家が滅びていく儚さ
  • 真田家を中心とする、乱世に生きる者たちの魅力

 

 

といった感じです。

 

 

まず、真田幸隆の活躍から簡単にご紹介。

 

 

元々、信濃国(長野県)の小さな国衆だった幸隆は、信玄の父武田信虎の代に信濃を追われました。

 

 

そして、信玄が父信虎を追放し当主となると、武田家に臣従し、武田信玄が落とせなかった砥石城の攻略、信玄が上杉謙信と争った川中島の戦いで活躍する等、幸隆ら国衆は、武田軍の先方衆として常に、戦場で最前線に立ちました。

(ちなみに、川中島の戦いの際には、武田についた真田軍や、敵の上杉軍についた村上義清軍など、同じ信濃の国衆同士の戦いでもありました)

 

 

幸隆が、武田家で頭角を現しながら旧領を回復する中で、信玄は幸隆の類まれなる軍略を買っている感じで、幸隆もまた、信玄の戦国大名としての大器を認めている節がありましたが、真田家は武田家譜代の家臣ではありません。

 

 

幸隆の心の中には

 

 

「武田何するものぞ!いずれは真田家は独立勢力となる

!」

 

 

という野心を秘めており、そこに、戦乱の世を強かに生きる幸隆の信念や魅力を感じました!

 

 

そして、信玄、幸隆亡き後に起こるのが、あの長篠の戦いです。

 

 

長篠の戦いは教科書でも有名な合戦ですが、

 

 

この戦いが、武田家、さらには真田家の運命を変えることになります。

(ここはぜひ、皆様に読んで確かめていただきたいところ!)

 

 

 

 

 

また、長篠の戦いから数年後、織田の侵攻を許し、徐々に内から滅びゆく武田家

 

 

戦国最強と謳われ、固い結束力を誇った武田家中がガタガタと崩れ落ちていく儚さ。

 

 

そして、最後まで織田に抗おうとする誇り高き武田勝頼と、僅かながらも勝頼に殉じた家臣たち主従の美しさ。

 

 

その、両方が印象的でした。

 

 

あと、上巻のほとんどは真田幸隆を主人公にストーリーが展開しますが、他の武将たちも魅力的に感じました。

 

 

 

 

  • 弟として、兄幸隆を支える矢沢頼綱や、息子として父を支えんとする真田信綱・昌輝兄弟。

 

 

 

 

 

 

  • 父信玄を超えんとし勇み立つ勝頼と、血気盛んな勝頼を諌めんとする、山県昌景馬場信春内藤昌秀ら、武田きっての老臣たちとの対立…(というか、すれ違いのように感じました(._.`))

 

 

  • 父亡き後、不本意ながらも武田家の舵をきっていくことになった真田昌幸と、その息子である真田信幸幸村兄弟。

 

 

  • そして、武田家滅亡後、真田家が渡り歩いていくことになる、織田、北条、徳川、上杉などの大勢力…

 

 

ここに書ききれないほど、魅力ある戦国武将たちが生き生きと描かれております!

 

 

 

 

真田丸好きな方はもちろん、戦国時代が好きな方はぜひ、読んでみてください!

 

 

 

 

語りすぎて長くなりましたが(笑)、

 

最後まで読んでいただきありがとうございました( ^ω^ )♬♬

 

 

ーENDー

 

 

p.s:、下巻は今読んでいる最中なので、読み終えたら感想をアップします( *˙ω˙*)و グッ!

 

 

 

 

 

 

『長篠の戦い』について知りたい方は必読すべし本!⚔🔥

ようこそまっさんのブログへ。m(_ _)m

 

 

先日、家族で久しぶりに須磨寺へ参詣してきました!👏😑

 

 

須磨寺には、亡くなった祖父の遺骨が納められてて、小学校の頃からちょくちょく訪れてました。

 

 

参詣の後、境内までの途中にある和菓子屋さんに立ち寄ったのですが、

 

 

そこの、ぶどうかき氷が美味しかった!(^¬^)🍧

 

 

ぶどうの濃厚な味わいはもちろん、皮を食べてる感じもあり、絶品でした!👏(まっさんは、ぶどうは皮ごと食べる派です笑)

 

 

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ぜひ立ち寄ってみてください!

 

 

(ちなみに須磨寺は、源平合戦(治承・寿永の乱)縁の地でもあり、平家物語でも有名な熊谷直実平敦盛の一騎打ち再現した銅像もあり、見所です!)

 

 

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さて長くなりましたが本題へ…笑

 

 

今回紹介する本はこちら!

 

 

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金子拓 著『シリーズ・実像に迫る021 長篠の戦い―信長が打ち砕いた勝頼の〝覇権〟』(戎光祥出版)

 

 

わずか100ページぐらいなので、スラスラ〜と読むことができました( *˙ω˙*)و グッ!

 

 

読み終えた僕の感想…

 

 

 

 

 

 

 

 

「強化書に載ってる長篠の戦いって、なんて短か過ぎるんだ…(笑)」

 

 

と思うぐらい、ドラマがあり面白い!と感じました!( ˆОˆ )♪

 

 

だって、強化書で書かれる長篠の戦いってせいぜい、

 

 

「織田・徳川連合軍が、大量の鉄砲を効果的に使い、武田勝頼率いる騎馬隊を破った。」

 

 

ってぐらいですよね??

 

 

「なんと味気の無い文章!!」

 

 

と感じました。笑

 

 

(いや、長篠の戦いだけにそこまで強化書の紙幅を割くことはできないので仕方が無いんですけどね笑)

 

 

でもそれぐらい、面白い大きな合戦だ感じとました!

 

 

個人的に印象的な(あるいは重要な)ポイントを列挙すると、

 

 

  1. 山家三方衆の去就
  2. 長篠城籠城戦と、鳥居強右衛門の活躍
  3. 織田・徳川連合軍の勝因となった、「鳶ケ巣砦の奇襲

 

 

この3点です。

 

 

中でも、個人的に特に印象的なのが、

織田・徳川軍による鳶ケ巣砦の奇襲です。

 

 

従来、長篠の戦いのいえば、織田信長が大量の鉄砲を効果的に活用したことが、勝因と考えられてきましたが、

 

 

著者いわく、信長が徳川家康の配下の酒井忠次に命じ、武田方の鳶ケ巣砦を攻撃させたことが、重要であったようです。

 

 

鳶ケ巣砦は、徳川方に寝返った奥平氏長篠城を攻撃する為の砦でしたが、そこを奇襲された武田軍は敗退、ついに長篠城を落とすことができず、設楽ヶ原の決戦で敗北するのでした。

 

 

長篠城の奮闘と、鳶ケ巣砦の陥落が、織田・徳川軍の勝利のきっかけとなったのでした。

(長篠城の篭城軍の士気を高めた、鳥居強右衛門の活躍も天晴れです👏✨)

 

 

ちなみに、信長が鳶ケ巣砦を奇襲させた理由は、兵力を温存させる意味もあったとか。

 

 

信玄亡きあととはいえ、名門武田家が誇る騎馬隊とぶつかり合うとなると、織田・徳川軍にも甚大な被害を与えます。

 

 

石山本願寺との決戦が控えている信長にとって、ここで武田軍と全力でぶつかり合うことは望ましくなかった。

 

 

なので、なるべく兵力を温存するために奇襲作戦を採ったと、著者は考えており、なるほど面白い考え方だと感じました!

 

 

 

長篠の戦いに興味のある方はぜひ一度呼んでみてください!!( *˙ω˙*)و グッ!

 

 

 

ーENDー

 

 

 

 

 

 

 

戦国時代についてサクサクッと学べる1冊

みなさん、夏を満喫してますか??🌞🌴🌺✨

 

 

僕は先日、知人たちと花火をしてきました!

 

 

僕が以前、スタッフをしてたNPO団体で、外国の方も多く、久しぶりに会う人や初めて会う方もいて、

 

 

あーだこーだ喋りながら、花火を楽しみました!(*´ω`*)

 

 

夏の想い出ができてよかった!(´>ω<`)

 

 

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さぁ、今回紹介する本はこちら↓

 

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小和田哲男著『地図でスっと頭に入る戦国時代

 

 

あの、戦国史研究の第一人者小和田哲男先生が書かれた本で、

 

 

戦国時代について学びたい人におすすめの入門書

 

 

 

そんな感じの本でした。

 

 

人並みよりは、戦国時代に詳しいと自負してる僕ですが、そんな僕でも、

 

 

へぇ〜〜そうなんだ!!

 

 

と思う事もチラホラ。

(例えば、長篠の戦いでの織田徳川連合軍の勝利の鍵が、酒井忠次の奇襲攻撃にあったこと等)

 

 

ある程度、戦国時代に詳しい方でも楽しめると思います!

 

 

 

 

 

この本の見所はといえば、

 

 

関東でいち早く戦国争乱の幕開けとなった享徳の乱から、豊臣家が滅びた大坂の陣まで、各地方の戦国大名の戦略や、数々の合戦が図説されてることです。

 

 

右側のページは解説文、左側のページにカラーのイラスト図が描かれてるので、とても読みやすいと感じました!

 

 

しかも、織田信長徳川家康武田信玄上杉謙信毛利元就など、一般的に有名な武将ばかりではなく、武田信虎尼子経久大友宗麟島津義久等、彼らに比べると少しマイナーな大名についても解説してある所が、個人的には魅力的に思えました!

 

 

あと、手取川の戦いや沖田畷の戦い等、教科書には載らない合戦が解説されていることも、見所の1つかなと思います。

 

 

僕の印象ですが、記憶に定着しやすいというよりも、サラサラ〜と読めるので、例えば、大河ドラマや歴史映画の副読本として活用できそうな本だと思いました!

 

 

ただ、少し年号を間違えてる箇所もあったので(例、P.77の武田信玄の没年が1575年になっている等)、そこはぜひ、改訂版を出して頂きたいと思います…( ;´꒳`;)笑

 

 

 

値段も比較的お手頃なので、気になる方はぜひGETしてみてください!

 

 

ーENDー

 

勇敢な八剣士の活躍を描いた冒険譚!『南総里見八犬伝』

突然ですが、みなさん最近ハマってるドラマはありますか?

 

 

僕は、『半沢直樹第2シリーズ』と『妖怪シェアハウス』にハマってます。

 

 

半沢直樹は、第1シリーズのダイジェストを視て気になり、第2シリーズから視てますが、毎回盛り上がりを見せ、興奮しております(`🔥ω🔥´)┘ウォォォ

 

 

 

妖怪シェアハウスは、怖いはずの妖怪がコミカルに描かれてて、主人公と一緒に悪を捌くシーンがスカッとします゚+。(о'∀')bスッキリ!

 

 

とても面白いのでぜひチェックしてみてください!👍✨

 

 

 

 

 

 

さて、今回紹介する本はこちら。

 

 

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滝沢馬琴原作『南総里見八犬伝

 

 

元々歴史が好きで気になってた作品なので、勤め先の書店で購入。

 

 

読んでみて、まず思ったこと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物が多くて複雑で、よく分からん!!!

 

 

 

ということ。笑

 

 

八犬士を始め、、玉梓や蟇六亀篠夫婦等の悪役、伏姫や浜路といった悲劇的な女性たち…

 

 

八犬伝初心者には、登場人物を満遍なく覚えるのが難しいなぁ〜と思いました(°ω。)💦

 

 

でも、八犬士の活躍や、八犬士の前に次々と立ち塞がる悪役との対峙等、

 

 

まるでヒーローもののようなストーリーが面白い!と感じました。(ノ^∀^)ノ☆パチパチパチ

 

 

八犬士たちの勇姿は然ることながら、特に印象的なのが「悪役」側。

 

 

物語の元凶となった妖女「玉梓」。

 

 

主君を影で操り、奸計により殺害した、悪臣「山下包定」。

 

 

欲深くて卑しく、狡賢い、犬塚信乃の養父母「蟇六亀篠夫婦」。

(この夫婦に関しては、最期呆気なく殺されるのが切ないぐらい…笑)

 

 

次々と出てくる悪人たちの悪役っぷりが、八犬士を際立たせるいいスパイスになってると感じました!

 

 

(ヒーローものは、悪役が居てこそなんぼですからね〜( ¯꒳¯ )

 

 

あと、女性たちの多くが非業の死を遂げてることも読み所の一つ。(言うなれば悲劇のヒロイン)

 

 

里見義実の娘「伏姫」は飼い犬の八房と共に撃たれて死んでしまい、

(ちなみにその時姫から放たれた八つの玉が、八犬士たちが集うきっかけとなります)

 

 

信乃の最初の妻である「浜路」は、自分を誘拐しに来た男に殺され、信乃に会うことなく死んでしまう。

 

 

美人薄命と言いますか、みな、悲劇的な死を迎えてしまう。

 

 

そこも、この八犬伝の魅力かなぁ〜と。(´TωT`)

 

 

他にも、閑話休題としてストーリーの間に挿入されてるコラム的な部分や、

 

 

中高の国語の教科書に出てきそうな渋い挿絵なども魅力的なので、

 

 

八犬伝ってどんな話??o(^o^)o ワクワク」

と、気になった方はぜひ、読んでみて歴史文学に想いを馳せてみてはいかがでしょうか??d('∀'*)

 

 

 

 

P.S.ちなみに、滝沢馬琴が記した原作は、98巻106冊からなる壮大なスケールの長編小説なので、そちらを読むのはかなり大変そう(^^;)

 

 

 

ーENDー