時代劇が好きな方におすすめの1冊!
こんにちは!まっさんです。
大河ドラマや時代劇など、江戸時代は戦国時代と並び人気の高い時代のですよね!
(というか、NHKの時代ものなんかほぼ、江戸時代を扱ったものばかりな気がします笑)
僕も、赤穂浪士や幕末の志士等、江戸時代をテーマとした歴史ものは好きです(*´ω`*)
でも、あまり歴史に詳しくないと、視ていて分からない部分もありますよね〜
例えば、ドラマの中で出てくる物の値段や、貨幣の価値は実際どうなってたのか?
などなど、疑問に思うことがしばしば(。-`ω´-)ンー
そこで、今回紹介する本はこちら!
ミニマル+BLOCKBASTER『イラストでよくわかる 江戸時代の本』(彩図社)
本書の魅力は、なんと言っても、豊富なイラストの数々!
江戸時代の基本的な知識から、政治や経済、庶民の暮らし、娯楽や文化etc.....
イラストをたくさん使って解説しているので、マンガのようにスラスラ〜と読めてしまうのが
しかも、絵がとても可愛いらしくて癒されます( ˇᴗˇ)
第1章 江戸時代ってどんな時代?
第2章 江戸時代の政務事情
第3章 江戸の人々に暮らし
第4章 江戸時代の娯楽
(※目次のページから引用)
と、このように4章で構成され、さらに小見出しごとに分かれていて、
各項目だいたい2ページ(多くても4ページほど)で書かれており、
辞書のように、自分が気になった所を読むことができるのもポイント!(^_^)
ただ、江戸時代の通史に関しては、年表と少し解説文が載ってるぐらいなので、江戸時代の政治史や社会史が知りたい!という方には物足りないかもしれません。
それでも、例えば
・「江戸時代の武士の一日」
・「江戸の交通事情」
・「江戸時代に人気だったグルメ」
・「江戸時代の旅行事情」
etc.....、江戸時代について色んなことが書かれているので、
大河ドラマや時代劇が好きな方はぜひ、副読本にされてはいかがでしょうか??👍✨
では!( ´ ▽ ` )ノ
ーENDー
負けても生き抜いた武将「宇喜多秀家」について知りたい方におすすめ!
みなさん、今期放送中のドラマ何を視てますか??
僕は『タリオ復讐代行の2人』と『ルパンの娘』、『この恋あたためますか』の3作品視ています。
その中でも特に、火曜ドラマの
『この恋あたためますか』にハマってます!
僕は、どちらかといえば恋愛ものはあまり好きでは無いのですが、このドラマがなかなか面白くて!
特に、中村倫也さん演じる、クールだけどヒロインに優しい社長浅羽拓実が好きで視てます!
でも、仲野大賀さん演じるヒロインに片想い?してる新谷誠も好きです!
ただの恋愛ものじゃなくて、企業ものとしても面白いですよ!(・∀・)b
さて、今回紹介する本はこちら!
宇喜多秀家は戦国〜安土桃山時代の武将で、豊臣秀吉に仕え、後に五大老(秀吉の息子秀頼が幼少の間、政務を支える5人の補佐役)にも数えられる超エリート武将でしたが、
関ヶ原の戦いに敗れ、最期は八丈島に配流となり、そこで生涯を終えた悲運の武将。
そんな、彼の栄光と転落を少しでも知りたいと思い、購入してみました!
今回は、自分の中で問いを立ててみることに。
- 「なぜ、宇喜多秀家は秀吉に認められたのか?」
- 「なぜ、関ヶ原の戦いに敗れた後、処刑を免れることができたのか?」
以下、本を読んで得たことを要約してみました!
(※あくまで個人的な捉え方なので、ご了承ください🙇♂️)
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なぜ、秀吉が認めたのか?
戦国時代が好きな方なら既にご存知かもしれませんが、
宇喜多秀家は、備前(現在の岡山県)の武将宇喜多直家の息子です。
直家が当主だった頃、中国の毛利輝元と畿内の織田信長が激しく対立し、周辺の豪族たちもそれぞれ毛利と織田に別れて戦っていました。
宇喜多家は当初毛利方でしたが、最終的に織田方に付き、備前で毛利家に抵抗していました。
そこで、宇喜多家の窮地を救ったのが、信長により中国方面司令官に抜擢された羽柴秀吉。
宇喜多家は存亡の危機を秀吉により救われたわけですが、秀吉にとっても、宇喜多家が毛利に対して独力で戦い抜いたことは、ありがたかったようで、
秀吉と宇喜多が、それぞれお互いの窮地を救ったのでは無いか?
そしてそれ以降、秀吉は秀家を重用し、秀家には特に大きな戦功が無いものの、
秀吉の弟秀長や、養子の秀勝、秀保が亡くなったあと、五大老の1人に抜擢したのでは無いか?
というのが、大西氏の見解でした。
また、秀家の「武将としての器量」も関係していたようで、
秀家自身は、決して目立った手柄は無いが、特に大きな失策も無い、無難な将帥であったのではないか?
と、大西氏は評価しています。
紀州雑賀攻め以降各地を転戦する中で、抜かりなく戦いをこなしていく秀家の武将としての器量を、秀吉は買っていたのかもしれませんね〜
(朝鮮侵略の際には、秀吉の渡航が中止となったことにより、事実上、現地で戦う日本軍の総大将的立ち位置になったようです!)
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なぜ、関ヶ原の戦いに敗れたにも関わらず、処刑を免れたのか?
関ヶ原の戦いでは、西軍に就いた秀家。
ご存知の通り、関ヶ原の戦いは徳川家康率いる東軍の勝利に終わり、
同じ五大老であった上杉家、毛利家は減封、
石田三成や小西行長、安国寺恵瓊らの首謀者は、罪人として処刑という、家康は厳しい処断を下しました。
にもかかわらず、西軍に就き主力として戦った秀家は、処刑を免れ流罪で済んでいます。
それは何故なのか??
大西氏曰く、その1つの理由に、加賀前田家の支援があったからでは?とのこと。
前田家は、前田利家が秀家と同じ五大老の1人であり、秀家の正室樹正院(豪姫)の実家でもありました。
その、利家の妻である芳春院(まつ)が、関ヶ原の戦いの後、秀家の関ヶ原から上方への逃亡を裏で支援していたのでは無いか?と、大西氏は考えます。
(なぜ上方かというと、関ヶ原の戦いで家康が勝利したとはいえ、上方にはまだ豊臣秀頼が健在で、京都大坂周辺は政治的特殊地帯であったようです)
あと、上方に脱した秀家が、島津氏を頼り薩摩へ逃亡したことも、助命に繋がったと大西氏は言います。
島津氏は、関ヶ原の戦いでは西軍に就き、島津義弘や甥の島津豊久らが本線に参戦していました。
西軍敗北と見るやいなや、なんと、敵である東軍の中央を突っ切って薩摩へ帰還した島津軍(世にいう島津の中央突破ですな!)
後に、島津氏は徳川家と和睦し、恭順の意を示しますが、
秀家が逃走してる頃、まだ島津と徳川家は敵対同士。
他の大名が家康に恭順の意を示す中、薩摩だけはいわゆる武装中立地帯の状態。
秀家は、そんな島津氏を頼り薩摩へ落ち延びます。
中世近世の日本では、揉め事などで追われる身となった者が、第三者の屋敷などに逃げ込むことがあり、頼まれたら断れなかったようです。
島津氏も、別に秀家を匿う理由も必要も無いのですが、
一度頼まれたからには、島津の面目の為にも、なんとか秀家助命に持っていきたい!と思ったのか、家康に秀家の助命嘆願をします。
島津氏の奔走の甲斐があってか、秀家は死罪だけは免れ、八丈島に島流しとなり、結局その地で没します。
大名としての宇喜多家は滅亡しますが、前田家の逃亡援助や、島津氏の奔走が功を奏し、秀家は生き残ることができました。
そしてその裏には、秀家の勝算と努力があったのでは無いか?と大西氏は考えます。
とても長くなってしまいましたが、小さな勢力の息子として生まれながらも、秀吉の養子となり、五大老にまで上り詰めるというエリート路線を歩みながらも、関ヶ原での敗北により転落した秀家の、その波乱万丈な人生も、なかなか興味深いと感じました(^^)
あと、ここではあえて書きませんでしたが、宇喜多家が没落する原因の1つとなった宇喜多騒動に関する、大西氏の見解も読みどころなので、
気になった方はぜひ、本書を読んでください(・∀・)b
最後までご覧頂きありがとうございました〜
ではまた( ´ ▽ ` )ノ
ーENDー
播磨の戦国史が好きな方必見!「兵庫ゆかりの武将たち」展へ行ってきた!
今回は番外編!
今日は前から気になってた展覧会、
「兵庫ゆかりの武将たち」展
を観るべく、兵庫県立考古博物館へ行ってきました!
JRの土山駅から西へ歩くこと約20分。
閑静な住宅街の中に、博物館は建ってました。
(第一印象は、なんとな〜く、古墳のような形をしてるなぁ〜と感じました笑)
今回の特別展は、タイトル通り兵庫県にゆかりのある戦国武将を扱った展覧会で、
展示規模はワンフロアのみで、正直思ったより小さく感じました。
でもでも、兵庫ゆかりということだけあって、今年の大河ドラマで話題の明智光秀や、豊臣秀吉、別所長治、波多野秀治、荒木村重、池田恒興・池田輝政親子、黒田官兵衛、仙石秀久など、兵庫にゆかりのある武将たちや、
織田信長、毛利輝元、徳川家康etc.....、名だたる戦国大名まで、色んな武将の書状や、肖像画、ゆかりの道具がずらりと並び、
ワンフロアとはいえ、見応えのある特別展でした!
(しかも、チケット代もたったの500円という安さでびっくり!!)
どれも貴重な品々でしたが、個人的な見所作品はといえば、
『賤ヶ岳合戦図屏風』(大阪城天守閣蔵)
『十文字槍』(龍野神社奉賛会蔵)
(※ただ、柄の部分はありませんでした)
・三木城に籠る別所長治軍を描いた、
『三木合戦図』(模本)(三木市法界寺蔵)
・関ヶ原の戦いの、勝敗の決定的な瞬間を描いた、
『関ヶ原合戦絵巻』(小野市立好古館蔵)
この、4作品が特に!印象的でした( ˇᴗˇ)
中でも、『三木合戦図』は、籠城する別所軍の兵たちが飢えに苦しむ様や、城主や家臣たち、さらには女性までもがみな切腹するシーンを描いた作品で、戦国の世の厳しさを感じる作品でした(´・ω・`)…
あと『関ヶ原合戦絵巻』は、有名な『関ヶ原合戦図屏風』と比べてみるのも面白いかもしれません(^^)
播磨の戦国の動乱に興味のある方はぜひ、足を運んでみてください!( ^ω^ )♬♬
ちなみに常設展示も、
・出土した古代人の骨
・ナウマンゾウの狩猟の様子の模型
・弥生〜古墳の弓や王の甲冑など、古代の武具馬具
etc.....、迫力ある展示とともに、古代史をメインに播磨周辺の歴史が学べるので、
そちらもぜひご覧下さい!👍✨
では、また〜( ´ ▽ ` )ノ
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「死」について考えたいあなたにオススメの1冊
読書好きな方の中には、お気に入りの場所で読書を楽しむ方もいるのではないでしょうか??
自宅、公園、図書館etc.....、読書は色んなところでできますよね〜✨
僕は、カフェで読書をすることが多くて、夏はアイスコーヒーを、冬はホットコーヒーを飲みながら読むのが好きです(*´ω`*)
あとは、公園のベンチでゆっくり読んだり、晴れた日には海辺で本を読むのも好きで、
風に当たりながら読むと気持ちいいんですよね〜
みなさんもぜひ、野外で読書してみてください!👍✨
さて、今回紹介する本はこちら!
セネカ著/ジェイムズ・ロム編/天瀬いちか訳『2000年前からローマの哲人は知っていた 死ぬときに後悔しない方法』(文響社)
古代ローマの哲学者セネカが、友人等とやり取りした、往復書簡を元に書かれた1冊。
「死」…
めちゃくちゃ重いテーマですよね…笑
生きとし生けるもの、必ず「死」を迎える。
分かってはいるけど、いつ訪れるか分からない「死」に、人は恐れを抱きがちですよね〜
正直、僕も死ぬのは怖いと感じてました笑
でも、この本を読んでから、「死」と向き合おう!と少しだけ思えるようになりました。
なぜ、人は死を恐れるのか?
死ぬときに後悔しない為にはどうすればよいか?
以下、簡単にまとめてみました!
- なぜ人は「死」を恐れるのか?
人が「死」を恐れる理由。
それは、
「"死"について、あれこれと考えてしまうから」
とセネカは言います。
「死」そのものは一瞬のできごとなのに、
例えば、戦争、火事、殺人etc.....、
あらゆる死に方を考えてしまうことで、死ぬことに怯えてしまう。
人が、死を恐れる態度こそが、結果的に死を引き寄せてしまう。
ともセネカは言います。
では、死を恐れることなく生きるにはどうすればよいか?
・まずは、生きる覚悟の前に、死ぬ覚悟を決めること。死と向き合うこと無くして、いい生き方はできない。
・愛着を、手放せなくとも減らしていくこと。
・大事なのは、「ただ生きる」のではなく、「よく生きる」こと。
・人生は「長く」生きることよりも、「満たされ」て生きる方が大事であり、満足かどうかは自分の心次第ということ。他人が決めることでは無い。
このように、常に「死」と向き合う心構えこそが大事であると、セネカは語ります。
(ちなみにセネカは、後に皇帝ネロに疎まれ、死に追い込まれます)
毎日を最後の日と思い過ごすことができると、未練や悔いの無い死に方を迎えられそうな気がします。
本の内容は、セネカが友人へ送った手紙の内容など、細かい例も載っていて面白く、
哲学に疎い僕でもサクサクッと読むことができました!
気になる方はぜひ、読んでみてください!(・∀・)b
長々となりましたのでこの辺で!ヾ('ω'⊂ )))Σ≡サラバ
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断捨離の極意を知りたい人におすすめ!『人生を変える断捨離』
最近、急に朝晩と冷え込んできて、冬の近づきを感じます。⛄️❄️✨
ついこの間まで半袖で過ごせていたのに、もう上を羽織らないと外に出れない程寒い…:(´◦ω◦`):カタカタ
みなさん、体調には十分気をつけてくださいね(^^)
さて、今回紹介する本はこちら
やましたひでこ著『人生を変える断捨離』(ダイヤモンド社)
今回は歴史の本ではありません笑
「断捨離の目的や意味って、そういうことだったのか!
((φ(・д・。)ナルホド」
と、納得のいく本でした。
もうね、なかなかものを捨てられない、片付けられないという方全員に必読して欲しいくらいです!!笑
専門用語は特になく、挿絵も分かりやすくて、全体的に読みやすい構成でした。(^^)
また、重要な部分は水色で書かれてるので、自分が気になる部分だけを掻い摘んで読むこともできます。🤏
具体的な断捨離の方法まで書き出すとキリがないので、ここでは特に印象的だったことのみ書いていきます。
(詳しく知りたい方はぜひ、本をご覧下さい👍✨)
まず、断捨離の目的についてですが、
僕はそれまで、「断捨離=捨てる」と思っていました。
ただ、要らないものを減らせればそれでいいと。
でも、この本の中で書かれてたのは、
「断捨離=捨てること」が目的ではなく、断捨離の意味は、「出して入れる」ことにあるということ。
人間の新陳代謝や、部屋の空気の入れ替えと同じで、「捨てる」ことと同じく「入れる」ことも重要と、本では書かれていました。
なんでも、循環させることで、プラスのエネルギーが巡るそうです( ˙꒳˙ )フムフム…。
でも、いきなり出して入れることを繰り返すのは至難の業…
そこで、まずは自分の現状を知ること。
・収納されてるものが、たまたま散らかっているのか。
・不要なもので溢れ、はみ出しているのか。
・もう何年も、不要なものが蓄積されているのか。
まずは、自分の部屋の現状を知ることが大切だということです。
そして、実際に断捨離していく際、
- ゴミやガラクタから捨てる
- 時間軸・重要軸・距離感
- 要・適・快
この、3点がポイントになります。
どう見ても、壊れてしまったものや、存在すら忘れていたものから捨てていく。
そして、「今」の自分にとって大切なものか、必要なものか、また、そのものとの距離感や接し方を考え、
今の自分にとって「不要・不適・不快」なものは捨てる。
そうすることでものが減り、空間にゆとりが持てます。
空間にゆとりが出ると、空間をクリエイトすることができ、心にもゆとりができ、また、思考や判断の精度も上がるなど、自分自身を洗練させることができるそうですφ( •ω•́ )フムフム...
自分に入ってきたものは活用し、要らないものは処分する。
そうやって常に身の回りを循環させる。
みなさんもぜひ、この本を読んで断捨離ライフを始めてみてはいかがでしょうか??( ^ω^ )♬♬
では!( ´ ▽ ` )ノ
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2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が気になる方におすすめの小説📕✨
みなさんご機嫌いかがですか??((ヾ(・д・。)フリフリ
今日は休みだったので、
この間Amazonで注文した「ワンダーウーマン」を鑑賞しました!🍿🎬📽
Amazonのスーパーセール品で、代引き手数料込でなんと¥1405でした!(º ロ º๑)!!!
今さらながらAmazon恐るべし…笑
力の強いヒーローだけど、心が優しいダイアナ/ワンダー・ウーマン。
アメコミ映画好きはもちろん、強くてかっこいい女性に憧れる方にも観ていただきたい作品でした( ^ω^ )♬♬
(気になる方はこちらから↓
さて、今回紹介する本はこちら↓
永野路子著『炎環』新装版
(文春文庫)
ある朝、いつものように店に入荷した本の箱を検品してる時、たまたまこの本を見つけて気になり…
ちょうど再来年の大河ドラマの主人公が、鎌倉幕府の執権北条義時ということで、少し勉強しておこうかなと思い購入。
源平争乱〜鎌倉幕府の樹立で活躍した、梶原景時を描いた「黒雪賦」。
頼朝の妻北条政子とその妹、保子(梶原景時の妻)を描いた「いもうと」。
政子の父北条時政や、その息子四郎義時(政子の弟)などを描いた「覇樹」。
それぞれ4つの短編から成る歴史小説。
読み終えて、
「壮絶な合戦シーンや、華々しい武将同士の一騎打ちといった描写よりも、登場人物たちの心情に重きを置いてるなぁ〜」
という印象を受けました!
最初、頼朝が優柔不断な将軍かと思いきや、次第に武家の棟梁としての自覚を持ち合わせたり、
頼朝の跡を継いだ頼家が、将軍にも関わらず傀儡であることに嫌気がさし、次第に政治に関心を示さなくなったり、
女御台である北条政子が、後継者を巡り、妹である保子に嫉妬心や焦りを感じるなど、
人物たちの繊細な部分をメインに描いてて、とても面白い!と感じました。
ただ、この小説では、頼家を暗愚な将軍として描いてると僕は感じ、そこが少し気になった部分ではありました。
もしかすると史実の頼家は、当初は鎌倉幕府2代目将軍として志を持ってたものの、いわゆる「十三人の合議制」といわれる、有力御家人たちの傀儡に、次第に不満を募らせていったのでは無いか?と思い、彼の短い人生について知りたくなりました!
あと、合戦の描写は比較的少ないものの、
頼朝と義経の兄弟争いの結末や、
壇ノ浦の戦いといった、船軍の凄惨さと儚さ、
頼朝と政子の娘大姫と、木曾義仲の息子義高との恋と悲しい運命etc.....
武士の世の悲哀も描かれてるので、そこも読みどころかと思います!!
2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が気になる方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか??( ^ω^ )♬♬
ではまた〜!ーヾ(。・∀・。)
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大河ドラマ『真田丸』好きにお勧めな小説📕✨(後編)
最近、僕がちょっとハマってるガチャガチャがありまして…
それが、こちらの「戦国合戦絵巻ー足軽の章ー」
1回200円で回せて、しかも被っても軍団が作れるので集めがいがあります!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
さて、今回紹介するのはこちら!
火坂雅志著『真田三代(下)』(文春文庫)
前回紹介した、真田三代の完結編です。
(※上巻のレビューはこちら👇
大河ドラマ『真田丸』好きにお勧めな小説📕✨ - 書店員まっさんの読書備忘録📚✍)
「あ、これはやっぱ大河ドラマ『真田丸』が好きな僕には堪らん作品(º∀º)」
そう感じました。
読んでると、真田幸村は堺雅人さん、真田昌幸は草刈正雄さん、真田信幸は大泉洋さんetc.....
それぞれ、真田丸のキャストが脳裏に浮かびました(←影響され過ぎではw)。
上巻は主に、真田昌幸の父幸隆にスポットを当ててましたが、下巻は、昌幸とその次男である真田幸村が主要な人物。
本能寺の変で信長が倒れて、東国が激動の時代を迎える、天正壬午の乱からスタートします。
武田家滅亡後、織田、北条、徳川、上杉、そして豊臣と、次々と主君を変えていく昌幸。
弱小勢力でありながら、そうやって強かに生き残っていく昌幸は、まさしく「表裏比興の者」と呼ぶにふさわしい、あっぱれな策略家だと思いました!
でも、ただの策略家なだけではないのが昌幸の魅力。
真田家は、形こそ大名家に臣従すれど、それはあくまで生き残るための手段であり、真田家は決してどこの勢力にも屈しない。父幸隆から受け継いだ誇りを決して忘れない昌幸に、ぶれない武将としての器量を感じました!(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
あと、昌幸が二度にわたって徳川軍を退けた「上田合戦」は、この物語の醍醐味の1つと言えるでしょう!
彼が、いかに少ない軍勢で徳川の大軍と戦い勝利したのか、ぜひ、皆さんの目で味わってみてください!!ほんと興奮します(*゚∀゚)
そして、僕が推し武将NO.1に挙げる真田幸村。
彼は、真田家が上杉景勝に臣従した証として、上杉家に人質として送られます。
当初は、上杉家の戦い方を見て盗むつもりで、越後(新潟県)へ向かった幸村。
しかし、おそらくこの小説のキーパーソンの1人である、上杉家の執政直江兼続との出会いが、幸村の人生を大きく左右することになるのです。
上杉家の、そして兼続の義を重んじる家風に惹き付けられた幸村。
父昌幸は、上杉家の「義」を信じようとはしませんが、幸村は次第に己の「義」を貫かんと考えるようになります。
やがて、時代は豊臣から徳川へ移り変わり、関ヶ原の戦いで、西軍側について敗れた昌幸と幸村は、死罪は免れたものの、九度山に配流となります。
九度山で穏やかに過ごす中、病に臥した昌幸。
そして最期に、来たる徳川と豊臣の全面戦争に備え、昌幸は息子幸村に秘策を授けます。
そこへ、大坂城の主豊臣秀頼から幸村にぜひ豊臣側として戦って欲しいという催促が。
「このまま、ここで埋もれてしまうより、自分を宛にしてくれた秀頼君に一矢報いん!」
と、幸村は大坂城に入城します。
そして、冬の陣では真田丸を築いて徳川の先鋒を叩きのめし、夏の陣では徳川家康の本陣まで攻めかかるなど、獅子奮迅の活躍を見せ、後に
「真田日ノ本一の兵なり」
と呼ばれるようになるのです。
幸村の、利より己の誇りを重んじて、最期に一華咲かせようとするその生き様は、悲運でありながらもかっこいい!!
読んでいて、そう感じざるを得ませんでした(T^T)
史実では幸村の活躍はほとんど記録に残っておらず、上田合戦と大坂の陣ぐらいですが、特に、後者の活躍があるからこそ、幸村は今も人気が高いのかな〜と改めて感じました。
あ、もちろん忘れてはならないのが、幸村の兄真田信幸(後に、幸の字を捨てて真田信之と名乗ります)。
父昌幸と、弟幸村の活躍で隠れがちですが、
実は、一番の苦労人は信幸お兄ちゃんじゃないかな??と思いました。(✘д✘๑;) ³₃
祖父幸隆、父昌幸が必死に遺してきた真田の家を残さなければならない。
弟幸村のように自由には生きられない。
家康こそ、天下万民の、公のために政を為せる人物であると考える信幸。
律儀に徳川家に仕え、見事、信州松代藩として真田家を存続させた信幸ですが、そこにはずっと、嫡男としての苦悩があったのかなぁ…
そう感じました。
真面目な信幸と、父昌幸、弟幸村との真田家の絆もぜひご覧下さい!!
あと、他にも豊臣秀吉、石田三成、大谷吉継、小野お通、後藤又兵衛、毛利勝永、長宗我部盛親、明石全登etc.....、
幸村と関わる数多くの魅力的な人物も出てくるので、
真田家の波乱に満ちた物語が気になる方は、上下とぜひ楽しんでください( ^ω^ )♬♬
本当はもっと語りたいことがあるのですが、この辺りで辞めておきます…笑
最後まで読んでいただきありがとうございます!m(_ _)m
ーENDー